探さないでください

中学生だか小学生だったかの頃の話かな。
ある夜寝てたら金縛りになったんですよ金縛り。
目は覚めてるけど体動かないの。
自分の場合は瞼も開かなかったなー。

でもまあ、自分しょっちゅう金縛り起こしてたもので、慣れてるんですよね。
その日の夜も「あーだりー寝たいのに寝かせろよくそー」とかなってた訳で。
昨日疲れてたもんなー風呂とか超適当だったもんなーとか考えてた訳ですよ。テラ冷静。慣れってすごい。

したらですね、こう、耳元で生ぬるーい風が一瞬ふわっとした訳ですよ。あ、真冬の話です。
お？何だ？暖房切ったしなー。切ったよな？切ってないと怒られる。あ、でも動けねえ。つか眠い。寝たい。
とかいろいろ考えてたんですよ。
怖がれよ。そこは怖がれよ！と後日この話をした友達には言われましたが、まあ、あれだ。慣れだ。

で、それから数分位かな？そんな経ってないかも。何しろ動けないわ目開けないわ眠いわで時間の感覚がアレだったもので。
何かお腹にどすっと重量を感じたんですよね。布団ごしじゃなくて直で。

なんぞこれーとはなったんですが、よくよく感触を注意深く観察してみたら、これ、



にくきゅう



なんですよね。超特大の。
ふぉっｗｗｗちょｗｗｗにくきゅうｗｗｗテラデカスｗｗｗｗｗｗ
とかなったんですが、自分猫大好きフリスキーなんですよね。

俺歓喜ｗｗｗうはｗｗｗもっと踏んでえええ

冷静になってみるとこんなサイズのにくきゅうの猫うちには居ねえ。どこのどいつだてめぇ。

しかも冷静になってきた直後こいつふみふみし始めた。（猫が悦った表情で寝床ふみふみするアレ）



理　　　性　　　崩　　　壊



「ふぉぁあああっ！？」
と喜声を上げながら金縛りも跳ね除け飛び起きたら何か部屋に飾ってたトトロのパズル落下。同時に、にくきゅうの感触も消滅しました。


その後は、冷静になってから普通に部屋出て階段下りて麦茶飲んだ記憶もあるので、実話です。


みんな金縛りも嫌な事ばかりじゃないよー（*´ω`*）というお話。